◆第4回(2005年) 『このミステリーがすごい!』大賞受賞



ドラマ化もされた海堂尊氏の大ヒット作。

ミスでべた褒めだったので、実は以前から読みたくて読みたくて、めちゃめちゃ期待してました。


…いやまあ、期待を大きく裏切らない程度にはしっかり読めたし面白かったですが。

正直ちょっと期待値大きすぎでした。期待はしすぎちゃいけませんね。



とはいえ、筆もしっかりしているし、何より病院モノ裁判モノはなんだかんだ言っておもしろく仕上がっていることが多く、舞台で一本です。


専門知識を有していないと描かれにくい場所を舞台に取ると、それだけでアドバンテージ感はありますね。


◆マジメな時ほど笑っちゃう、やつ



舞台も病院、終始シリアスな展開なのですが、登場人物たちの個性も手伝って、ところどころにコメディタッチな描写も散りばめられています。

そのために緊張しすぎずいいペースで読み切れる、というか。

とてもよいアクセントになっていました。


笑っちゃいけない真面目なシーンほど、人っておかしくなっちゃうものですよね。

そういう雰囲気があります。



それと、病院ものや裁判ものは、楽しく読みながら対象について学ぶことができるのでお得感満載です。

勉強!ってなるとなかなか頭に入りませんが、小説の中からだと気が付くと知識として自分の物になっていることもあり、これぞ読書の喜びのひとつだなと思います。



◆エッ、これがデビュー作!?



作品としてはもちろん面白かったですが、いわゆる名だたる小説家たちと比較してしまうと「少し物足りない」感じであったことは確かです。

でも、これがデビュー作と言われるとなるほどそれはすごい!今後どれだけ伸びるのか空恐ろしい!



このあとも継続的に書かれているので、読んでいきたいです。


漫画もそうですが、長期連載になると1巻の頃と最近の絵柄がまったく異なっていたりしますよね。
小説にも言えることだと思います。
そうして作者がどんどん「成長」していく過程を見られるのはとても幸せなことですね。